たとえ話はなるべく使わない

最初にお断りを。なんということはない内容です。

ふと最近思ったのが、たとえ話って意味を伝えるには適していないなぁということです。むしろ自分の意見を言っているようなもので、たとえ話で説明した気になったり聞く側もわかった気になるほうが問題ではないかと思いました。

例えば

パソコンの液晶はですね、RGBという赤緑青のバランスでいろんな写真とか色を表現できるんです。絵の具で赤と青を混ぜると紫になるじゃないですか。

この場合は液晶の色を絵の具にたとえたわけで、なるほどなぁと思ってしまうかもしれませんね。

でもですね、色を混ぜれば違う色になるというのは確かにそうですけどそれで液晶の説明できてます?色だったらじゃあ全部混ぜたら黒になるんですね?とか悩んじゃいそうです。

ハードディスクはですね、電源を切っても記憶してくれるし沢山記憶できるんです。情報が本としたら本棚が沢山あるイメージですね。メモリはハードディスクほど記憶できませんけど、そこで処理ができるんです。机みたいなもんです。本棚から本をだしてきて机で処理してまた本棚に戻す。そういう関係です。

とかも使います。機能をある側面から見たらそうなんですが、ハードディスクと本棚の共通点はほとんどないし、メモリと机の共通点もほとんどない。関係性という意味では近い部分もあるけど、それだけで理解した気になると怖いきがするんです。

でも喩えって便利なんですよね・・・

ウェブの制作とか家によく喩えてしまいます。プレハブからビルまでいろんな形態がありますよ、とか、土地(サーバ)が必要ですよ、とかアクセスしやすさ(サーバの回線)とか目の前の道路(被リンク)とかユニットバスを使う(CMSなどの既存システム)とかまぁそんなことです。

でもやっぱりそれで理解されてしまうと見逃すことが沢山でてきてしまいます。

FLASHやCSS、SEO、SSL、ホスティング環境、ドメイン・・・どれもこれも知らない人にはたとえを使いたくなる言葉ばかりです。

インターネットの世界ってなにか絶対的に知ってる人と知らない人の間の壁がこれまでの他の仕組みと違って決定的に分厚いということでしょう。

ただ、似た感覚は昔にもありました。それはプログラミングです。まだOSがなかったころ、起動したらBASICが立ち上がるというJR-200(昔のパソコン)でせっせとPIOとかベーマガからゲームを自分で入力して遊んでいたころ、それを自分なりに改造して遊んでいましたが、プログラミングのことをまわりにどう説明したらいいのかわからなかったのです。ソフトウェアと言う言葉も通じません。自分でゲームを作っても、ゲームで遊んでいるとしか周りからは見られませんでした。まぁ確かにそうなんですが。

単純に要は目に見えるかどうか、ということと考えて、まずは可視化すること、そして数値化までもっていけばいいんだ、と思うようにします。

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