現在、唯一のノートパソコン用GigabitEthernt PCカードのNETGEAR GA511です。購入しましたので、1000Base-Tと100Base-TXはどのくらいの違いが出るか調べてみました。
ドライバの中身を見てみますと、採用されているLANチップは、Realtek製ということが分かりました。
・テスト環境
[ ノートパソコン ]
IBM ThinkPad X22（2662-9DJ）
CPU：PentiumIII 800MHz
メモリ：640MB
HDD：Hitachi HTS428080F9AT00（4200rpm）
LAN：Intel PRO/100 LAN（標準搭載）
LAN：NETGEAR GA511
OS：Windows 2000 Pro
[ デスクトップPC ]
CPU：Celeron 1.4GHz
メモリ：512MB
HDD：Maxtor 7Y250P0（7200rpm）
LAN：Intel PWLA8390MT
OS：Windows 2000 Pro
[ Gigabitスイッチングハブ ]
Planex FXG-08TX
コピー元はデスクトップPC、コピー先はノートパソコンで行っています。計測方法は、ファイルをドラッグアンドドロップして、「コピーをしています…」のダイアログが消えるまでです。100Base-TXの計測時には、ノートパソコンに標準搭載されているIntel PRO/100 LANを使用しています。
1つのファイルの容量で、速度に変化があるか試してみました。容量が少なくなるほど、短時間でコピーが終わるため、同じファイルを100ファイル用意して、実験してみました。1つのファイルの容量は、表の上から492KB、1.07MB、5.07MB、15MBになっています。赤は1000Base-T、青は100Base-TXです。
結果、1つのファイル容量が大きいほど、1000Base-Tの方が速くなっています。
7,758個のファイル（146のフォルダ、総容量1.06GB、1つのファイル容量は10KB〜200KB程度）を試してみると、100Base-TXは248秒、1000Base-Tは240秒と差はありませんでした。1つ当たりのファイル容量が少ないと、差は出ないようです。
6.66GBのファイルを1個では、100Base-TXは852秒、1000Base-Tは359秒と2倍以上の速さが出ています。
1.76GBを4個（総容量7.04GB）では、100Base-TXは900秒、1000Base-Tは415秒と2倍以上の速さが出ています。
まとめると、1つのファイルあたり数MBなら半分以下の時間でコピーが終わっています。GigabitEthernet化を考えている方なら、動画、CDやDVDなどのイメージファイル、写真（数MB）などのデータをネットワーク経由で受け渡しをすると思います。その際は、2倍以上の速度アップができると思います。2.5インチHDD（4,200rpm）の性能で、これだけ出ているので、最近の5,400rpmの2.5インチHDDなら、もっと良い結果が出るかもしれません。
私は、面白い動画があったら、人に見せられるようにノートパソコンに動画を入れることがあります。その際、ファイルが数GBあることがあります。そんなときに、NETGEAR GA511があれば、半分以下の時間でコピーが終わります。大幅にネットワークを高速化できます。
色々実験してみた結果、とても満足できました。