[修正版]ウェブ制作価格を相場以下で受けている企業が覚えておいて損のない5つの防衛手段
http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-402.html
を読みました。大枠ではウェブ制作は作業を細分化し、見積もりも細分化することで実作業と金額を合わせることで、わかりやすくなったりスムースに仕事が進んだりしますよ、という話だと受け取りました。
ほぼ同意なんですが、これは怖い部分もあるなぁと思いました。自分で自分の首を絞めるような
例えばですが、文章の中にこうあります。
これは、この相場表を見て思いましたが、Flash作成という見積もりではなくて以下のようにするといいかもしれません。 ビフォー
Flash作成(アクションスクリプト有り) 6万円
アフター
Flash作成設置(アクションスクリプト有り) 5000円
Flash使用写真1枚3000円 x 5枚 = 15000円
テキストエフェクト文章(1文章5000円) x 4 = 20000円(指摘あり2→4へ修正)1アクション 10000円 x 2 = 20000円
合計 60000円
こうしておけば、あとあと顧客が要望してきても、簡単にスルーできます。
FLASH制作の細分化した見積もりの例です。が、例えば複数のFLASHを作るとき、片方にはYoutubeのAPIを使って特定の動画のみ抜き出し、CGMなコンテンツを展開できるようなFLASHだとすると、上記の別のFLASHがあるとすると、これは5,000の基本料金のみになってしまいます。じゃあアクションスクリプトの難易度に応じて・・・とか行数とか別計算とかすると際限なくなります。
また、もらった素材を見て、「使えない・・」となったときでも写真を減らすと減額されるわけですから無理にでも使っちゃいます。逆にクリエイティブ的にこうしたい、という要望があったときに見積もりに縛られてしまいます。ここは撮影したいんだけど、見積もりでは5,000円の写真(フリーとか)だしなぁ、とか、アクションの考え方、コピー制作が金額が一律とか。
せっかく見積もりをこまかくして仕事はスムース、金額もばっちり。でも結果には不満足。
それでもいい、ということでしたらそれこそ工数オンリーで計算したほうがまだデジタル土方(変な言葉)らしくていいかと思います。
なので実際には中庸というか、譲る部分と譲れない部分をクライアントと共有するだけでうまくいかせるのがディレクターの役割、ということで。
というかこういう見積もりとか金額の問題ってクリエイターじゃなくてディレクション側の話かと思います。ウェブ制作にかぎらず、クリエイターが折衝してうまくいかせるのって資質とかそういう問題じゃないレベルで相当難しいと思います。(SOHOのつらいとこですよね)