「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉


「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)

帯にはさおだけ完結編と書かれてます。「食い逃げされてもバイトは雇うな」の上巻の続きです。

内容は題名ですべて表されているくらいポイントを絞って 書かれていて、読み終わった最初の感想が「よくできてるなぁ」という感じでした。

なんて大間違いという表現が、要は会計的な見方と会計的な見方をしない、という両方の視点を持とう、ということになっています。

特にこれに数字が絡んでくると数字のその力強さに惑わされる(だから禁じられた数字、です)ので、数字が入っていてもいなくても、それを会計から見た考えかた。会計とは関係ない見方。最後にはその両方を踏まえた見方(それをするコトを妙手と表現されています)をみんな持とうよ、と。

コレを読んで、「なんだそんなこと、全部知ってるよ」なんて思ってしまう人ほど二分法だけしかできないような人にならないようにしましょう。(自戒をこめて)

目次つけておきます

◇はじめに 宝くじは有楽町で買うべきか否か
◇第1章 数字の達人は、特になにもしない——数字のウソ
「禁じられた数字」4つのパターン
禁じられた数字とは その1「作られた数字」
少子化対策のトンデモ結論
実はよくある「生き残りバイアス」
禁じられた数字とは その2「関係のない数字」
投資をはじめるなら250万円?
思考停止させるテクニック
禁じられた数字とは その3「根拠のない数字」
経済効果のウソ
禁じられた数字とは その4「机上の数字」
求人広告のワナ
中小企業の7割が危機ってホント?
数字に対して、「特になにもしない」
◇第2章 天才CFOよりグラビアアイドルに学べ——計画信仰
ケーススタディ① 1億円を1週間で使い切れ!?
私たちは計画のなかで生きている
ビジネスの自由を奪う2つのもの
予想はウソよ
10ヶ月で会計士になった勉強法
「計画」より「カード」の時代
グラビアアイドルに学ぶ「カードの切り方」
脱予算経営
10年後の自分は知らない
◇第3章 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い——効率化の失敗
ケーススタディ② 合理的に儲けようとする大学生
ケチケチ会計士はなぜ結婚したのか?
困ったときの切り札「費用対効果」
費用対効果をよく使う人にご用心
効率化コンサルタントの結末
デキる人は二分法で話す
ベテラン経理マン「3秒ジャッジ」の秘密
会計と非会計
「バイトは雇わない」は会計的な行動
二分法しかなかったのか?
◇第4章 ビジネスは二者択一ではない——妙手を打て
妙手を打て
ライバル店から客を奪う
人件費が3倍なんてありえないはずが……
在庫の恐怖から逃れる
インターネット書店に対抗する
妙手はいたるところに
ステークホルダー理論のあいまいさ
フォードの歴史的妙手
◇終 章 会計は世界の1/2しか語れない——会計は科学
会計は科学、ビジネスは非科学
内部統制とビジネスのソリが合わない理由
会計的な視点はいらない?
「310億円のムダ遣い」で驚く人たち
タイトルの意味は?
◇あとがき

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