自作パソコンのメリットやデメリットが書いてある雑誌やWebなど色々あります。しかし、どんなユーザーが向いているかについて触れられていることが少ないように思えます。そこで、どんなユーザーが自作パソコンを使うのに向いているのかを考えてみたいと思います。
パソコンのハードウェアに興味がある方は、是非自作パソコンを始めていただきたいと思います。作ることや改造することなどが好きな方だと思います。そういう方なら、はまって楽しめると思います。色々できるミドルタワーケースをベースに自作パソコンを始めると良いと思います。
パソコンメーカーが頼りにならないと感じている方にも最適です。自作パソコンをしている方の理由の1つと言えるところかもしれません。パソコンが故障したときでも、自作パソコンに慣れてくると、どこが故障しているかだいたい判断がつくようになります。メーカーに修理に出すよりも安く、早く済みことがあります。メーカーに聞いても答えてもらえない場合でも、自作パソコンをしていれば、メーカーに頼らずに解決できることがあります。
OSはWindows以外を使う方に良いと思います。メーカー製パソコンを買うと余計なものが付属していたり、詳しい仕様が公開されていなかったり、Windowsのライセンス料分の価格が高かったりと、Windows以外のOSを使うときにデメリットが多くなります。例えば、Linuxを使うときに、ビデオ、サウンド、LANなどのチップが分かれば、使えるかどうかの判断ができることがあります。
ひたすら、拡張したい方にも最適です。特に最近はHDDを複数台搭載する方が増えています。そういう方にとっては、自作パソコンが最適です。極端な方では、1台のパソコンに6〜12台のHDDを搭載される方もいらっしゃいます。最近は少なくなりましたが、マザーボードにオンボードされているチップが目的に合わないので、自分の希望に合うチップを搭載した拡張カードを選びたいというときに、拡張スロットが多い自作パソコンが向いています。
特化したパソコンが必要な方に、自作パソコンは向いています。最近であれば、ゲームが快適に遊べる自作パソコンを作ったり、自作パソコンのパーツを選んでお店の方で組み立てもらったり(BTOパソコン)する方が多いです。ビデオ編集用も自作パソコンが向いています。高速なCPU、大容量で高速なHDD、大容量メモリなどの仕様にでき、快適なビデオ編集ができるすることができます。ここでいうビデオ編集は、TV録画した番組のCMカットの軽い目の処理ではなく、DVカメラやビデオカメラなどの編集の重いビデオ編集のことになります。
家具や服なども自分に合うものを探してないと、自分で作ってしまう方もいると思います。自作パソコンをする理由も、そういう方と似ています。
理由は様々だと思いますが、何か今のパソコンに不満があることがあれば、自作パソコンを始めてみると面白いかもしれませんよ。
私が自作パソコンをしている理由は、メーカー製パソコンで買いたい機種が全くないためです。自作パソコンを始めた時期ぐらいから、故障したり、パワーアップしたりするときに部品があれば自分で交換できたので、メーカーサポートの必要性を感じませんでした。OSを自分で選ぼうとすると、メーカー製パソコンでは無理でした。私の使っていたOSのWindows NT 4.0やWindows 2000はワークステーション向けで、メーカー製パソコンで採用されることは、ほとんどありませんでした(Windows 2000だと採用していることが少しありました)。何かに特化したパソコンや拡張性が必要なことがあり、自由のある自作パソコンが向いていました。上記に書いた内容すべてが私に当てはまります。
私にとって必要なパソコンは、メーカー製パソコンにはなく、自作パソコンなら手に入るという状況が今も続いています。今後もメーカー製パソコン(デスクトップ型)を買うことは私自身ないと思います。